ふるさとの杜タイトル

火司社(国分町)

神社の写真

国分町は、かつて国分村と中河原村に分かれていた。本社は、国分村の鎮守である。祭神は、軻具土神で高井地区にあった高井神社(天照皇大神)と鷹合神社(豊受姫大神)をあわせて祀っている。

高井神社は「神明社」と呼ばれ、寛延三年(一七五〇年)の「国分村書上」に「神明弐社」とあるのは、この高井神社と鷹合神社であろう。伊勢神宮の内宮(高井神社)・外宮(鷹合神社)の関係にある。鷹合一族は、鷹匠の集団であり、天皇より姓を賜ったとさせることからも推測できる。

祭神の軻具土神は火の神だが、この地に、火に関した出来事や生業があったり、瓦職人が多くいたりしたことが関係しているのかもしれない。境内の薬師堂は、能登国分寺から移築したとも言われている。

なお、「鷹合」の読み方は、故鷹合宇一氏が「子どもの頃、(たかい)と読んでいたのに、いつの間にか(たかごう)になっていた」と、生前、話していた。

               (第336号 抜粋)

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