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乗龍寺 (八田町)


 亀井山乗龍寺は、天文二年(一五三三年)「禅秀」により開基された真宗大谷派寺院である。安置されている御本尊は、石山本願寺第九世証如上人の「阿弥陀仏」御影と胎内佛として発見された「木佛尊像」(琢如上人の作)である。


 当初、俗地名「椿森」の地にあったが、天明五年(一七八五年)現在の高台地に移った。現在の本堂は、大正十三年(一九二四年)欅用材を調達し大伽藍を建立した。平成十二年には、総欅の「枡天井」を張りつめた建造物となった。


 歴史的な建造物として鐘楼門(棟札に天明五年の銘がある)が残されている。所蔵の古文書に、天正十年(一五八二年)石動山天平寺の衆徒と温井影隆、三宅長盛が能州侵奪に出兵した。これに対陣した前田利家と利長が枡形山に陣地を構えた時、当時の住職(教祐)がお茶を献上し「気重山」という山林を賜った記録がある。
  

      (文:門徒総代 堀 喬・第340号 抜粋)

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