在所のお寺さんタイトル

妙楽寺 (江曽町)


 華洞山妙楽寺は、慶長二年(一五九七年)浄保法師により建立され真宗大谷派に存する。この時代は、真宗が北陸で盛んで、江曽にも寺が欲しかったと思われる。


 境内の裏庭には、二つの板碑が並んで建てられている。これは「大日如来」と女人成仏を説いた「普賢菩薩」を梵字であらわし、自然石に刻んだものである。十三〜十四世紀のものとされている。


 また、山門前には「天牌泰安」の石碑が建てられている。この碑は、昭和天皇と明治天皇が、この寺に奉られていることをあらわしている。戦時中、この碑が建っていたため、この寺を兵隊の休憩所として使用されることはなかった。


             (文:住職 第341号 抜粋)

次へ

戻る

お寺の写真