ふるさとの杜タイトル

多根伊弉那岐神社(多根町)
神社の写真

石動山の伊須流岐比古神社の鑰取役をしていた桜井四位家は、分霊を請け「せと谷内」に伊弉那岐社(伊弉那岐命)を設けた。

明治年間、神社合併の中で、塚田の「諏訪社(建御名方命)」と大日前山の「神明社(天照大神)」、コロサ地区の上の田山にあった「剣社(市杵島姫命)」をあわせ、多根一村の産土神とした。

 本来、神明は皇室の氏神である「伊勢神宮」を指すことばである。江戸時代、庶民にも伊勢神宮の参拝が許されると、その信仰が広まった。

 桜井家文書から、村人が貞亨二年(一六八五年)のお伊勢参りに出かけたこと、月毎に宿を持ちまわって「神明講」を営んだことが分かっている。


           (第327号 抜粋)

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