ふるさとの杜

藤原四手緒神社(八田町)

神社の写真

本社は、寛文、貞亨年間の棟札に「藤原比古神」とある。畠山時代には、通称、丸山の砦付近にあったが、落城後、現在地に遷座したという。明治四十年八月、村社火宮(軻具都知命)、少名彦神社をあわせ、現社名となった。

藤原の名を冠する神社は、県下に七尾の三社だけで、いずれも「天児屋根命」を祀っている。この神は、中臣氏(藤原氏の遠祖)の始祖で藤原氏の氏神である。火宮社の軻具都知命は、火の神で鎮火・火防の神であり、ナギノなどをしていた山間地の多くが、この神を祀っている。少名彦神社は、堂ヶ谷内にあった薬師堂であろう。ここには、お湯が湧き、村人が疲れた身体を癒したと伝えられている。

         (第328号 抜粋)

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