八幡の地蔵さんの前にかかる石橋は、その裏に「阿弥陀様」の名号が書いてある。昔、これでは勿体ないと、千野の山へ移したが、「多くの人に踏まれ、人の役に立ちたい」とのお告げがあり、今のところへ持って来たという。

 江戸時代、金沢城に勤める早川千之助という人が、長年、脚気に苦しんでいたが、この地蔵様にお祈りを続けたところ全快したという。たいそう喜んだ早川氏は、お礼にここにお堂を建てたそうだ。

 24日は地蔵の日、7月のこの日、八幡では「地蔵講と納涼祭」で終日にぎわっている。

                (文:中野 弘)


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